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日馬富士関 貴ノ岩関 暴行事件について

なぜ貴乃花親方は、相撲協会に対して頑なな態度をとるのかについて

 

1、この原因の一つは、貴ノ岩関が、おそらく代理人を通じて鳥取県警に被害届を提出した段階で、貴乃花親方は、鳥取県警から、日馬富士関と和解をしないこと、被害届の取り下げをしないことについて確約させられているからだと思われます。

 実際に、警察が早期に捜査をする時は、弁護士にすらそのような確約を迫ってくることがほとんどなのです。応じなければ、捜査がダラダラと続いていくことになります。

 そのため、このような約束を、貴乃花親方は、愚直に守っていたことが一番の原因ではないかと思われます。

 

2、次に考えられるのは、貴乃花親方は、相撲協会が事件の深刻さを理解していないと感じ、このまま協会に任せていては事件がうやむやになってしまうと考えたからかもしれません。

 現に、協会の理事会の席上で、貴乃花親方が他の出席理事から寄ってたかって協会に協力しろと詰め寄られ、これに貴乃花親方が憮然とした様子で拒否しているとも取れる映像が報道され、皆さんの多くも目にされたかと思います。

 この理事会の席上で、危機管理委員長の高野理事(元名古屋高検検事長)が、わざわざ鳥取県警に電話をして、協会が貴ノ岩関の事情聴取をおこなうと、警察の捜査に支障が出るのかと聞き、問題ない(協会の判断に任せる)との回答を得た、とのことです。

 しかしながら、そもそも警察が、捜査中にそういった聴取をされては困るとか捜査に支障が出るという回答をするはずはがないのです。元検事の高野理事は、そんなことは重々承知の上で、貴乃花親方に圧力をかけるためにそのようなことをおこなったという状況が、ありありと伝わってきます。皆さんも、そのように思われたのではないでしょうか。

 

3、白鵬関の責任についても、世間の関心を集めているところだと思います。よく、いわゆるいじめっ子の集団やヤクザなどで、その親分は、たしかに具体的にだれだれをいじめろ、という指示は出しませんが、なにかの口火をきると、その取り巻きが察し、対象者を暴行したりいじめたりします。

 このような場合、親分とその取り巻きを含めた集団で暴行やいじめをおこなったと判断され、全員が罰せられるのが普通です。

 今回の日馬富士関と貴ノ岩関の事件も、現実には、白鵬関が口火をきり、その意を受けて、日馬富士関が実際に暴力をふるった、という見方もあるようです。もしそうであれば、これはまさに、暴力団同士の闘争とか集団リンチ事件などの重大事件の構図と同様ではないでしょうか。

 それならば、なぜ、白鵬関だけなんらの処分もなく、事件現場にただ居合わせただけの人として他人事然としているのか理解できません。

 たしかに、白鵬関は、不祥事が相次ぎファン離れが進んでいた相撲界の救世主とも言われていますが、今回の事件の関係者であるならば、例えば暴行問題や賭博などの不祥事をおこして引退した力士たちと同じではないでしょうか。

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